【犬と一緒に雪遊び】スタッドレスタイヤ【雪道を安全に運転する方法】

【犬と一緒に雪遊び】スタッドレスタイヤ【雪道を安全に運転する方法】

これいいね!

今回のおすすめは、スタッドレスタイヤです。

スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤ
犬と雪遊び

素敵な雪の世界へ連れて行ってくれる必須アイテムです。

犬は雪を見るととても元気になる。

もうヤッホーイって感じで本当に楽しそうに走り回る。

なので、毎年雪が降るのを楽しみにしています。

ぜひ皆さんも、犬と一緒に雪遊びを楽しんではいかがでしょうか。

とは言え・・・

雪道って運転したことがないし、何をどうしたらいいか分からない。

タイヤとかチェーンとか種類が多くて何が良いのかよく分からない。

そんな “雪道の運転経験がない方” のお役に立てればと思い、安全に走る方法についてまとめてみました。

私の個人的な意見もありますが、ご参考になれば嬉しいです。

長文になってしまいましたが、事故がおきませんようにとの思いから読んでいだければ幸いです。

私の雪道運転経験

私の “雪道” 運転歴は20年ほどです。

雪国の人ほどの経験はありませんが、スノーボードにどっぷりはまっていた頃には、多い年には年間25日くらい雪山で運転していました。

スノーボードをはじめたばかりの頃、普通のタイヤ(夏タイヤ)でゲレンデへ向かい雪になったらチェーンを装着していました。

まだ雪の上を運転したことがかなった頃は、こんな考え方をしていました。

  • 運転テクニックでどうにかなる。
  • いざとなれば夏タイヤにチェーンでどうにかなる。

この考え方の裏には、

  • スタッドレス買うの高いし、交換作業がめんどくさい。
  • 雨の日のレースの難しさに比べたら(レーシングカートの競技をしていたので)、雪道なんてゆっくり走っておけば大丈夫だろう・・・って根拠なき過信。

そんな考え(思い上がり)がありました。

そして、いとも簡単に打ち砕かれました。

もう昔のことですが、冬の六甲山に四輪駆動車だからと言って友人の車(普通の夏タイヤ)で行ったとき、下りの坂道が凍結していたため車が横向きになったままどんどん滑って行くという恐怖体験をしました。

この時に運転していた友人(ちなみに彼も車好きでレースしてました)の言葉は、今も忘れられません。

横向きになって坂を滑り落ちていく車内で・・・

「あかん、どうしようもない・・・」

これ、今も私の中で名言として強く記憶に残っています。

そして、迫ってくるガードレールに

ドン!ガリガリ・・・(泣)

私は友人こう言いました。

「運転交代しよう」

この時は天狗だったので、内心は「下手くそだな・・・運転が荒っぽいから滑るんだ」と思いました。

そして、運転を交代しガードレールから離れて少し走ったとき、車がゆっくりと横滑りをはじめて、今度は反対車線に向かって滑って行きました。

何もしてないのに車が斜め横向きに勝手に滑って行くんですよ(怖い)。

私も言いました(笑)、

「あかん、どうしようもない・・・」

その時、友人はあきらめ顔でこう言いました。

「わかった?」

はい!

大変よくわかりました!

もう運転技術がどうのこうのって言う問題じゃないんです。

他にも雪道の運転では多くの経験をしました。

スキー場がまだまだ先で、あと70kmくらいあるのにチェーンをしたこともあります。

路面の雪がなくなっっても、次またいつ積雪路になるかわからないので、チェーンを外すことができない。

低速走行とチェーンの振動にうんざりしながら長距離運転した経験もあります

今考えると無茶なことをしていたと思います。

多くの事故も見てきました。

タンクローリーを含む8台くらいの玉突衝突の現場だったのですが、道がスケートリンクみたいにツルツルな坂道で車から降りた時に転けたこともあります。

大型トラックが坂を登れなくて逆に滑り落ちてきたことや、前の車が曲がりきれなくて横転したことなどもありました。

雪が降った日に六甲山に行くと、ガードレールにぶつかったり、登れなくて困っている車をよく見ることがあります(夏タイヤのままで雪道を走るとこうなるって勉強になります・・・)。

結論から

  1. 怖い場所を知っておくこと(予測する力をつける)。
  2. スタッドレスタイヤにする(夏タイヤは論外、オールシーズンタイヤはおすすめしません)。
  3. チェーンがいると予測したら、先に(滑る前に)装着すること。

以上(笑)

以上なのですが、詳しく具体的に説明しますね。

先に矛盾したことを言います。

1.雪道の運転はすごく怖いです!

2.でも雪道の運転は怖くありません!

「怖い」について考えると、その理由は、

“車が滑って自分の意思でコントロールできない”

からです。

さらに怖さを倍増させている要因は、それが、

“えっなんでこんなところで!” って突然滑る

からです。

つまり、いつ、どこでやって来るかわからないコントロールできない状況が怖いのです。

怖い状況に陥ってから運転テクニックでどうにかなるのか?

って、どうにもなりません(笑)。

登れない坂を運転テクニックでどうにかしようたって登れません。

滑ってブレーキが効かない状態をテクニックでどうこうなんてできません。

結局のところ、怖い状況にならないようにすればいいんです。

つまり・・・

いつどこで雪道運転の恐怖がやって来るかを予測する。

コントロールできない状況にならないようにする

そうすることで、雪道運転で怖い目(痛い目)にあわないようになります(=より安全に運転できます)。

予測する力を養うには、自分で運転してコントロールできない状況を実体験するのが一番いいのですが、雪上・氷上運転の体験会ってなかなか機会がないので、次の映像を見てまずは十分に怖がってください(笑)。

繰り返しますね、どこで怖いことが起きるかを知っておくことが重要です。

知っておくべき危険な状況

その1:坂道を登れない!

出典:YouTube 【カーアクシデント】冬の坂道でスリップする車

この動画のシーンは、よくある事例です。

運転手の判断は正しく(無理して登らず)、どうにかUターンして戻りました。

知っておくべきこと

スタッドレスタイヤを履いていても、凍結した坂道はタイヤがスリップして登れない。

四輪駆動なら大丈夫では?って話はここでは割愛しますね。

この状況の対策方法

運転していると凍結してそうな雪の坂道が迫ってきました。

不安になったら、登らないでください(笑)。

まずハザードランプをつけて安全に車を左に寄せて停車してください。

ここからが “秘密のテクニック” です!

後ろから来た車(チェーンをはめていない普通の車)に先に行ってもらいます。

もうお分かりですね!

先に行った車が無事に登れるか見届けてから自分も行きます(笑)

(ただし、四輪駆動車は登れちゃうことがあるのでちょっとご注意を)

もしも滑ったりフラフラしたら、坂の手前の安全な場所でチェーンをつけましょう!

これで、予測と対策は完璧です!

その2:下り坂のブレーキはほとんど効かないと思え!

出典:YouTube 【ドラレコ】恐怖の下り坂アイスバーン

これもよくある事例です。

この動画途中で見るの止めないでね。

1:20あたりから2台目が来ます!

実際に運転してこれを経験すると、登れない時よりも数十倍は怖いです(笑)

知っておくべきこと

この動画もそうなのですが、道路が “日陰” になっている状況です!

特に夕方は一気に日陰部が凍って、今まで大丈夫だったのに突然滑るってことがあります。

  • 北側斜面の道、あるいは日陰
  • 日向で溶けた雪解け水が日陰に流れている

日陰は特に凍結しやすい!

夕方はあっという間に凍る!

下り坂の凍結路は全くブレーキが効かない!

※四輪駆動でも関係なく止まれない!

この状況の対策方法

乾いた路面で時々雪の路面や濡れた路面になる・・・このような状態が繰り返している場合、ついついスピードを出しがちです。

日陰の下り坂、日陰の曲がり角・・・十分に速度を落としてください。

ゆっくり走ってください。

このくらいゆっくりなら大丈夫だろう・・・って思っているよりも、さらにゆっくりです。

もっと具体的にいいます。

下り坂の凍結路なら、イメージ的には歩くくらいのスピード(時速5kmくらい)までゆっくりです。

この動画の事故現場のような下り坂の凍結路であれば、セカンドに減速(シフトレバーを2、またはLにする)して、エンジンブレーキを利用してゆっくり走ることも有効です。

そして、ここでも同じです。

後ろから車が来たら、「どうそどうぞ!」って、先に行ってもらいましょう(笑)。

ただし、その車とは車間距離を十分にとってください。

車間距離が少ないと、前の車が滑って止まれないことに気がついた時には、自分も止まれないので、前の車にぶつかります。そして玉突き事故の連鎖となります。

この動画で2台目の青い車が判断を誤ったのは、おそらく事故現場が見えていたのに減速が遅れたからです。

この手の事故現場はよくあります。

「なんでそんなところでぶつかってるの?」

って思ったら要注意です。

あなたも同じように止まれない可能性があります

そして、みんな言います「まさかこんなに滑るって思わなかった・・・それで前の車もぶつかったいたのね・・・。」と。

雪道の事故現場周辺は、ほとんどの場合恐ろしく滑りやすくなってます。

だから事故るんですが、2台目、3台目・・・と同じように連続してぶつかってきます。

なので、事故現場で茫然としていると、後続車が次々とあなたに向かって滑ってくる可能性が高いことも忘れないでください。

後続車に危険な場所であることを知らせるために 発煙筒を立てる ことも有効です。

とにかく安全第一です。

次から次へと後続車が滑って来て、事故をした自分(の車)に向かって突っ込んでくる可能性があることを忘れないでください。

もしあなたが運転中に前方で事故が発生していたと視認したら・・・

事故現場が見えたときには、あなたの車はもう恐怖の滑るゾーンに入っている可能性が高いと思って、慎重かつ直ちにスピードを落としてください。

とにかく雪路で事故現場が見えたら人が歩くくらい(時速5kmくらい)までスピードを落としてください。

その3:ブラックアイスバーン

超恐怖のブラックアイスバーンの映像です。

出典:YouTube ブラックアイスバーン

知っておくべきこと

ここは上り道ですが、一見ただの濡れている路面です。

しかし、実は・・・

ブラックアイスバーン=黒い凍結路

なのです。

山間部だけではなく、都市部の一般道でも発生します。

橋の上も要注意です。

この映像のように、走ってきた惰性(勢い)があるから、ある程度まで坂を登っちゃうんですが、途中で滑ってしまい徐々に失速して、最終的に登れなくなって止まります。

しかし、ここからが恐怖です。

登れなくて止まっちゃった・・・ならまだいいのですが、この後に恐怖がはじまります。

凍結路の坂なので、つまりスケートリングに傾斜がついたようなものです。

止まっていられません。

逆に後方に滑りはじめて、どんどん加速します。

恐怖の操縦不能状態!バックで滑り落ちてどんどんスピードが出る!

最悪の事態となります。

後ろに車がいたり、チェーン着装中で人が外にいたらもう大事故になります。

トラックやバス、大型の車など重い車は特に要注意です。

この怖さを知っているから、スキー場へ向かうスキーバスや雪国のトラックは、まだそれほど雪が積もってないのに、早めにチェーンをします。

この状況の対策方法

雪道の運転経験が長くなると(何回か怖い思いすると)、「ブラックアイスバーンっぽいから注意しよう」って少しは雰囲気でわかるのですが、それでもただの濡れている道にしか見えないことも多々あり、雪道運転で最も厄介な問題です。

チェーンをするのが一番ですが、「スタッドレスなら大丈夫かな」、「チェーン面倒だし」、ってなっちゃって事故ってから後悔するんです。

そもそも路面には雪もそんなに積もってない・・・って言うかただ濡れてるだけに見えるので、そんなんでいちいちチェーンなんてしてられないって現実的にはなります。

なので、これと言った有効な対策はなく「スピード落として急な操作をしないように」ってことになります。

つまらない対策方法ですみません(笑)

そんなの言われなくてもわかっているよ・・・・

そんなあなたへ

はい、ここでも使えます

最強の雪道安全運転のコツ

“先頭は走らない”

ハザードランプを出して、車を安全に左へ寄せて、後ろの車にこう言ってください。

「どうぞお先に!」

そして、その車の後ろに十分な車間距離を保ってついていきましょう。

もしそこにブラックアイスバーンがあれば、あなたの身代わりになって滑ってくれます。

もしかしたら、あなたの身代わりになって事故ってくれるかもしれません。

前の車の挙動を見ながら安全運転しましょう。

卑怯だって思うかもしれませんが、雪道の運転に慣れるまでは状況に応じた安全な速度がわからないので先頭を走らない方がいいです。

何度も言いますが車間距離を十分にとってくださいね。

とは言え、無理して追いかけるのも危険なので、臨機応変に判断してくださいね。

思っている以上に、雪道の安全スピードは低いので・・・

大切なこと

KYT(危険予知)能力を高めよう

YouTubeで検索すれば、たくさんの雪道事故のドライブレコーダーの映像を見ることができるので、たくさん見て怖がりましょう(笑)。

怖さを知るとKYT(危険予知)能力が上がるので、たくさん雪道事故の映像を見て怖がってください。

怖さを知れば、雪道の運転は決して怖くて難しいことではありません。

どこでお化けが出るか知っているお化け屋敷みたいなもんです。

雪道の運転は難しくないと言えるのは、雪国の人は別にプロのレースドライバーでもないし、特殊な車に乗っているわけでもなく、普通に運転して日常生活しているからです。

怖い場所(危険な状況)を知っているので、そこを慎重になっているだけです。

でも雪道は滑りやすく危ないことは事実です。

過信せずに運転を・・・

どんなタイヤがいいのか?

タイヤは“スタッドレスタイヤ” を!

ギャラリー:スタッドレスタイヤ

一般的なタイヤの種類を大雑把に分類すると、

  • 夏タイヤ(普通のタイヤ)
  • オールシーズンタイヤ(夏も冬も兼用)
  • スタッドレスタイヤ(≒スノータイヤ)

この3種類になります。

本当はもっと分類できるのですが、この3つを覚えておけば十分です。

スノータイヤとスタッドレスタイヤの定義は厳密には違うのですが、ここでは同じと思っていいです。

ちなみにスタッドレスの意味ですが、

スタッド(支柱)+レス(無い)=支柱が無い

って意味です。

昔の雪道用タイヤは表面に金属のスタッド(スパイク=鋲)がたくさん付いていて、これが凍った路面に爪を立てるように引っ掻くことで凍結路を走ることができました。

しかし、道路(アスファルト)も同時に削ってしまうため、ひどい粉塵の公害が発生して社会問題化し、法律でスパイクタイヤは使用できなくなりました。

そこで金属のスタッドが無い冬用のタイヤが開発されました。

スタッドが無くなったので、スタッドレスと呼ばれるようになりました。

当初はまだ技術的にも課題が多く、スタッドレスタイヤでは滑って怖いと言われてましたが、近年のスタッドレスタイヤはかなり良くなってきました。

さて、話を戻して・・・

くどいようですが、

スタッドレスタイヤ

にしてください。

夏タイヤ(普通のタイヤ)では絶対に雪道を走らないでください。

あっけなく、いとも簡単に滑ります。

ごく緩やかな坂道も登れません。

ましてや下り坂では、本当に緩やかな坂道でも止まれません・・・って言うか、車が斜めになって操縦不能で滑っていきます。

オールシーズンタイヤもおすすめしません。

雪上・氷上性能がスタッドレスより悪いからです。

特に氷上性能(凍結路)での性能はかなり悪いです。

店員によっては、関西(特に大阪など)にお住まいなら滅多に雪が降らないので、オールシーズンタイヤの方が冬が終わっても交換しなくていいし、そのまま夏も使えるし・・・などなど言ってきますが 目的は雪道を安全に走ること です。

スタッドレスでも滑るのにオールシーズンタイヤでは怖くて安心して運転できない・・・ってことで、私は怖いので選択しません。

誤解を招くといけないので補足しますが、オールシーズンタイヤを否定するつもりはありません。これはこれで素晴らしいと思うのですが、雪道を積極的に走りに行くものではないと私は思います。

雪道を走るつもりはないけれど、ごくまれに雪が降るような地域に住んでいて、もしも雪が降った時に少しでも安全であって欲しいって、保険的なものと思います。

ある程度の雪道運転の経験があって、デメリットを理解している人が自分の判断で使うことには反対しませんが、ここを読んでくださる雪遊びを目的として、雪道を当初から走る前提の雪道運転未経験の方にはおすすめしません。

カーブの手前は十分減速する

「えっ!こんなにスピード落とすの?」ってくらい減速してください。

特に山の北斜面のカーブは、今まで雪がなかったのに突然残雪があって、しかも凍っている確率が高いです。

先の見えない曲がり角は要注意です。

上り坂は止まらない

教習場で習ったはずなんですが、雪道は上りの車が優先です。

一車線の区間では上りの車を先に行かせてください。

理由は、一度止まったらスリップして登れなくなる可能性があるからです。

下り坂は十分にスピード落とす

先のYouTube動画でもおわかりのように、止まっている車が勝手に滑って落ちていきます。

なので、十分すぎるくらいスピードを落として運転してください。

危なそうだと思ったら、後ろの車に先に行ってもらって、大丈夫か確認してもらいましょう(卑怯って言われてもいいですから・・・)。

そして、早めにチェーンを装着しましょう。

いつチェーンを装着するの?

坂道の手前とアイスバーンです。

他にもチェーンが有効な場面はありますが、たくさん書くと忘れちゃうだろうし必要になったときに装着すれば良いから割愛します。

でも、坂道は途中でギブアップしてからだと坂の途中で装着しなければならず危険なので、坂道要注意です。

またアイスバーンは、前の車がフラフラして滑っていそうと判断したら、早めにチェーンを装着しましょう。

ハザードランプを点滅させて、安全な場所で!

次に

「スタッドレスタイヤにしたら、タイヤチェーンは不要なの?」

この手のよくある質問については、上述の動画でおわかりのように、スタッドレスでも登れない坂道があるので必要です。

スタッドレスでも止まれない下り坂があるので必要です。

他の車に先を走ってもらいチェーンなしでは登れなさそうなら、チェーンは坂の手前で装着しましょう!

注意!

(余談:車中泊や仮眠時にはエンジン停止

降雪中にエンジンをかけた車内で寝ると、マフラー出口近傍に積もった雪のせいで排気ガスが車内に入り一酸化炭素中毒になる危険があります!

なので降雪中、もしくは降雪の可能性がある場合はエンジンをかけたままで寝ることは厳禁です!

また電気自動車で暖房をかけながら車中泊するとバッテリーがかなり消費します。車種にもよりますが電気自動車の暖房は3〜7kwも消費します。

電気自動車の普及は進むだろうけれど、雪国でも普及するのかなぁ?

※どうしても寒冷地で車中泊をする場合、寝袋で暖をとるなどし暖房なしでも車中泊できるように備えをしてください。

※車のガラスの内側につける断熱のためのカーテンも販売しているので、これがあるとかなり冷え込みを防げます(ホームセンターのもので自作もできますよ)。

余談ですが、飛騨高山の山中で車中泊した際に、車内のペットボトルの水が凍っていた事がありました(笑)。

お役立ち情報

レンタルタイヤ

ここまでの話を聞いて興味をもたれた方、レンタルスタッドレスタイヤを借りて一度雪道の運転を経験してみる方法もあります。

参考になるリンクを貼っておきます

他にも、電車で雪の積もった地方に行って、スタッドレスタイヤのレンタカーで雪道経験するって方法もあります。

おすすめのタイヤメーカーは?

タイヤのメーカーはどこがいいの?
サイズは?

国産のタイヤメーカーでしたらどこでも大丈夫です。

車体に指示された標準サイズで大丈夫です。

いやいやそんなことはないよ! メーカーはやはりXXXXX社でサイズはインチダウンした方がいいよ!・・・って話はここではしません。

外国メーカーのスタッドレスでも良いものはあると思いますが、私自身が使った経験無いのでコメントは控えます。

ちなみに、国産メーカーは以下の4つを使用した経験があります。

  • ブリジストン
  • ダンロップ
  • YOKOHAMA
  • TOYO TIRE

とは言え、どこのメーカーが良いかは一概に判断できません。

同じ車で、同じ年に、同じ場所で、同条件で比較したことが無いので、どこのメーカーが良いかなんて正直分かりません。

例え同条件で比較したとしても、実際に走る道がいつもその条件下であるとは限らないので・・・・

でもこれだけは言えます。

当たり前のことなんですが、夏タイヤで雪道を走ることに比べたら、どこのメーカーのスタッドレスタイヤも夏タイヤに比べたら雲泥の差で雪道には強いです。

夏タイヤとスタッドレスタイヤでは雲泥の差があるってことを知っていれば十分です。

タイヤの話をしだしたら様々な見解があって終わらないのでしません(笑)

それよりも何よりも、夏タイヤで雪道を走るのだけは絶対にやめてください。

That’s all.

ちょっと余談です。

タイヤ専門店でもどこかの特約店(代理店)なら、そのメーカーを推奨してきます。なんたらかんたらテクノロジーで最強の氷上性能です!とか(笑)。

タイヤの記事を書いたり評論する人は、スポンサーへ忖度しないといけないケースがあります。また評論するのが仕事なので、些細な差を過大に書いています。

やっぱりスタッドレスは、XXXが最高!

なんて記事はあまり気にしなくていいです。

逆に必死に宣伝する物ほど怪しいって思ってください。

時間をかけて調べても、このメーカーのこれが一番良いタイヤって答えはありません。

実際の経験ですが、某国産高級SUV車(ハイブリッド四輪駆動で高性能な横滑り防止機能付き)に高価なスタッドレスタイヤ(B社)を装着して雪上を走ったときに、かなりスピードを落としたにも関わらずあまりにも曲がらなくて、「こんなものなのか・・・」って感じた経験があります。

結局のところ、レースで1秒を競っているのではないので、車の性能やスタッドレスタイヤのメーカー差なんて大した問題ではなく、雪道で大事なのは危険な場所を予測する能力と、想像以上にスピードを落として安全に徹するってことです。

じゃあどこで何を買えばいいの?

近所のタイヤ専門店を2つか3つ探し、とりあえず電話して、車種を言ってホイール付きのスタッドレスタイヤで国産メーカーでおすすめを紹介してもらい、工賃込みで安い店で買えばいいです。

去年や一昨年の在庫品は少し安く買えます(とは言え2年以上古いのはおすすめしませんが・・・)。

タイヤの側面に記載の番号から製造年を調べる方法がありますので、古いタイヤを高く売ってくる店や店員は避けた方がいいです。

“タイヤ 製造年 見方” ってググったら、各メーカーが説明してます。

タイヤ側面の製造番号を指差して「これは今年生産されたタイヤですか?」って聞いたらいいと思います。

もし嘘をつくような店員だったら、その店では買わない方がいいです。

タイヤのゴムは経年劣化するので、できれば新しい方がいいのですが、それよりも買ってから春になって保管するときに、ちゃんと洗って乾かしてから袋に入れて日陰の場所に保管することの方が重要です。

その他、チェーンに関して

組み合わせ

スタッドレス+チェーン

です。

夏タイヤ(普通のタイヤ)+チェーン

この組み合わせはダメです。

雪の道路を運転するって予定なら “夏タイヤ+(チェーン持っとく)” で行っても高速道路のチェックで「その夏タイヤはアウト!」って下ろされちゃいます。

補足、降雪状態になると特設検問所でタイヤチェックされる時があります。

高速道路や自動車専用道路で一斉にインターで下ろされタイヤチャックされます。

スタッドレス以外(雪道対応マークが無い)タイヤは「高速道路から出て行ってください」って言われます。

※「チェーン装着するから」って言っても駄目です。

チェーンの種類

チェーンの種類に悩んだら、亀甲型の金属チェーン(鎖)にしましょう。

理由は凍結した坂道で信頼できるからです。

ちょっと余談ですが、チェーンにも種類があります。

  • ゴム(樹脂)などの非金属チェーン
  • 布製チェーン(って言うかカバー)
  • 金属チェーン(亀甲型とラダー型)

この中で凍結した場所に最も強い方式が 亀甲型の金属チェーン です。

他のチェーンにも良い面は確かにあります。

金属製チェーンは乗り心地が悪い、錆びやすい、装着しにくい、などのデメリットはあります(装着についてはかなり改善していますので1、2回練習すれば大丈夫です)。

しかし、ちょっと待ってください。

普通に考えてみてください。

スタッドレスタイヤをすでに装着しているんです。

それでも危ないような坂道やアイスバーンと言った難所の手前で、チェーンを装着しようかどうか考えている状況なんです。

そのような時に、乗り心地とか錆びやすいとか言う要素(メリット)は判断材料にしなくても良いと思います。

安全に難所を乗り越えることが最優先なので、凍結路での駆動力に優れた亀甲型のチェーンを選ぶ一択と思います。

コスパ的にも亀甲型の金属チェーンが良いと思います。

天気予報

これ非常に重要です!

行きと帰りの時間帯がどのような天候になるかを調べて、大雪警報が出ている時には、無理して行かないようにしてください。

高速道路通行止め、下道も渋滞(事故や進めなくなったトラックが道を塞いでしまう)になることが多いです。

ガソリンがなくなると車内の暖房も効かなくなります。

私も大雪警報で高速が通行止めになって、長野から大阪へ24時間かかった経験があります(しかも骨折した友人を搬送中だった)。

どうしてもこのような事態になった場合には、ガソリンを満タンにして、トイレも済ませて、食料と飲み物も買っておくことをお忘れなく。

雪道運転あるある

四輪駆動の過信

四輪駆動なので、普通のFFやFR駆動車(前か後ろのどちらかの2輪が駆動輪の車)よりも坂道を登ったり、停止状態からの発進性能には優れています。

しかし、四輪駆動車って車重があるのでブレーキ性能は悪いです。

下り坂でのブレーキ性能は車重が重いと極端に悪くなります。

これってイメージできますよね!

氷の滑り台をお相撲さんが滑ってきたら、止めるの大変なのと同じです。

私は四輪駆動の車に乗っていますが(なまじ普通の車よりも登れちゃうので)、たとえ、“凍結路を登れたとしても下りで止まれなくて事故する可能性がある” ってことを忘れないように心がけています。

四輪駆動車は重い車両が多く、下りの雪道や凍結路では制動距離が長くなるってテストをご紹介しておきます。

出典:YouTube 4WDなら雪道でも安心?2WDと登坂・ブレーキ性能を比較【JAFユーザーテスト】

車のガラスが曇る

内側が曇る場合

これよくあります。

暖房時にはAC(エアコンディショナー)をONにすることで防げます。

またデフロスター(温泉マークの湯気みたいな絵のボタン)をONにするとさらに有効です。

外側が曇る場合(まれに発生)

これ、寒冷地の長いトンネルでまれに発生します。

具体的な例ですが、北近畿豊岡自動車道路の “遠坂トンネル” は要注意です。

トンネル内を走行中にガラスが突然曇ります。

でもデフロスターをONにしても効果がなく、どんどん見えなくなります。

これ、珍しいですが外側が曇ってるんです。

なのでワイパーをすればOKです。

ウォッシャー液が凍る

水や洗浄剤だと凍って出ない時があります。

“解氷” とか ”凍結防止” の記載があるウォッシャー液を入れてください。

希釈濃度で氷点が変わるので、行き先に応じて水で薄めてください。

これも高価なものは不要です。

ホームセンターでも売ってます。

目的は凍らないことです!

ウォッシャー液をただの水にするのはNGです。

これは凍結して出なくなるだけの問題ではありません。

氷点下になるとフロントガラス表面で水が凍り付き、表面が曇って視界が悪くなって見えなくなります。

ワイパーがガラスに引っ付く

雪遊びに行ったら、車のワイパーを立てておきましょう!

さあ帰ろうって時に、ガラスに張り付いて動かないことがあるので。

参考リンク

次のYouTubeリンクは、JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)が制作した映像です。

ここでは車の愛好家などのマニア向けの話はしませんので、タイヤメーカー別の性能差や車種別の性能差などの話は割愛します。

雪上性能比較あれこれ

JAFのテストなので参考になります(商売っ気や忖度が無いため)

雪道での登坂テスト【JAFユーザーテスト】

出典:YouTube 雪道での登坂テスト【JAFユーザーテスト】

その他

長々と雪道運転が怖いことや、スタッドレスタイヤの話、タイヤチェーンの話をしました。

ここまで読んでもらえて嬉しいです。

The Day = 最高の日

では最後に The Day = 最高の日 の話を少し。

一昨年から温暖化の影響なのか?私の知っている過去20年でも例がないくらい雪が降りません。

特に昨年の2019〜2020シーズンはスキー場もほとんど営業できなかった異常事態でした。

なので、雪が降った翌日が晴れになるチャンスは年に数えるほどしかありません。

大雪警報が解除された翌日が、晴れで無風で気温が低いなら、

それは、

“THE DAY” =「最高の日」

って言います。

青い空のもとで、綺麗な新雪を楽しめる “最高の日” になります。

冬になると天気予報(スノーインフォメーション)ばかり気になります(笑)。

真っ白で綺麗な新雪で雪遊び・・・最高です!

ぜひ、犬たちを連れて出かけてはいかがでしょうか。

余談雑談

毛の長い犬は雪玉ができますので雪遊び用の犬服をおすすめします。

ゴールデンレトリバーは雪玉ができるので大変です。

ラブラドールレトリバーは大丈夫です(笑)。

おわりに

まとめとして

かなり怖くなることも書きましたが、結局のところ高価な最新のスタッドレスタイヤを装着しても、最新のハイテク制御の四輪駆動車に乗っても、どんなに運転技術が優れていても、1トンから2トンもある自動車が滑ったら、止まれません、曲がれません。

もう運転技術がどうとかの話ではありません。

でも大丈夫です。

スタッドレスタイヤをはめて、怖い場所を予測してゆっくり走る

これを守ってください。

スキー場で働いている、ごく普通の地元の “おばさん” や “おじさん” は、ごく普通のファミリーカーで、ごく普通のスタッドレスタイヤを装着しているだけです(きつい坂道では早めにチェーンをつけています)。

特別な技能を持ったプロのドライバーでもない地元の普通の人が、朝夕の凍結しやすい時間帯に普通の車で雪道を走ってスキー場に出勤して普通に生活をしています。

なので、過剰に怖らがなくても大丈夫です。

スタッドレスタイヤを装着して、危険な箇所を予測してスピードを落とし、必要に応じてチェーンも装着すれば安全に走行できます。

そして、素敵な雪遊びを楽しんでくださいね!

それではご安全に!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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