【伝説の犬ドラマ】黄金の犬【TVドラマ版】
写真の犬はイメージです(主役の犬は白の紀州犬です)
伝説の犬ドラマ
ググっても、ほとんど情報が出てこない “幻のTVドラマ” 。
日本のTVドラマなのですが、今はもう覚えている人も少なく、知らない方がほとんどかと思います。
しかし、遠く異国の地、チェコ共和国では国民的人気のドラマなんです。
と言うことで、今回ご紹介する「これいいね!」は、1980年に日本テレビで放映された TVドラマ版「黄金の犬」です。
黄金の犬とは
TVドラマ版
1980年代に日本テレビで放映された犬ドラマ3作(黄金の犬・炎の犬・太陽の犬)の初代ドラマ。
原作は1978年の西村 寿行の小説で、翌年の1979年に映画化されました。
さらにその翌年の1980年にTVドラマとして放映されました。
私が見たのが再放送だったのか再々放送だったのか、記憶も途切れ途切れなのですが、黄金の犬と言えば 、この “TVドラマ版” が思い出に残っている名作です。
全9回のTVドラマでした。
その後、何度か脚本や俳優が代わってドラマ化されたみたいですが、1980年にTVドラマとして放映された全9回のこのシリーズが私にとっての思い出の「黄金の犬」になります。
昭和の真っ只中のドラマなので、映像はタイムスリップした世界です。
車や電車、街並み、ファッションはまさに昭和です。
ブラウン管テレビなので、画面サイズの縦横比も4:3、ハイビジョンや4Kに慣れた今となっては画質もとても悪いですが、昭和の匂いを醸し出しており、ノスタルジックに浸れます。
ただし・・・すみません。
紹介しておいてなんなんですが、見るのが困難って意味でも幻レベルのドラマなんです。
映画版とTVドラマ版の違い
映画版は犬の映画って言うよりも、刑事もののサスペンス映画って感じで、なんかトラック野郎的な場面とかもあったり、お色気シーンもあったりで、よくかわからなかったです(笑)
私の思い出に残っているのは、1980年に放映された全9回のTVドラマの方になります。
と言うことで、今回ご紹介する黄金の犬は、1980年に放映された全9回のTVドラマ版ってことをお知り置きください。
かなり記憶も曖昧になっているのですが、どうにか頑張ってご紹介したいと思います。
ネタバレしないように努力します。
ネタバレしないように努力しますが・・・
バラしちゃったらごめんなさい・・・
それと、なにぶん小学生の頃の記憶なので、ストーリが間違っていたらごめんなさい。
ナレーションがいい
原作を書いた西村 寿行は、小説を書くにあたり徹底して事前調査をすることで知られています。
そんな影響なのか、ドラマでも犬に関するナレーションが入るのですが、これがなんかとてもいいんです!
ナレーターの城達也さんの声もとてもこのドラマに似合ってます。
もしもドラマを見る機会があれば、ナレーションもよく聞いてくださいね。
ストーリー
プロローグ
その犬の名は「ゴロ」。
猟犬として訓練された白い紀州犬。
主人公の少女の名は、北森礼子(主演:長谷川真砂美)。
東京に住むゴロの飼い主。
(母はいなく父と二人暮らし)
ある日、森林保護官をしている父の北森数重は、ゴロを連れて北海道へヒグマ退治に行くことになった。
東京にいる礼子はフェリーに乗って北海道に向かう父とゴロを見送っていた。
これが父との別れとも知らずに。
そして場面は北海道の山中。
父の北森数重は、標津岳付近でヒグマに襲われます。
ここらへんです。
ゴロは必死で熊を追い返したが、傷を負った礼子の父は死んでしまう。
1人(1匹)残され途方にくれるゴロであったが、決意した。
礼子の待つ東京へ帰ろうと、縄を噛み切り牧場を後にした。
東京にいる大好きな礼子に会うために、ゴロは歩きはじめた。
ゴロはそれがどれだけ遠いのか、きっと分かっていた気がする。
それでも、大好きな礼子のいる家に帰りたい思いで歩きはじめた。
そして、長い旅がはじまった。
同じ時、父の死を聞いた礼子は標津岳へ向かったが、そこにゴロはいなかった。
こんな感じではじまる第一話でした。
帰巣本能
小学生の頃、このドラマではじめて “帰巣本能” って言葉を知りました。
全ての動物が迷子になっても必ず自宅に帰ってくるわけではないのですが、世界各地で考えられない距離を旅して家に帰ってきた犬の事例が報告されています。
ちなみに、有名なのは伝書鳩ですよね。
実は、伝書鳩の帰還率ってかなり低いらしいんです。
よく映画で鳩の足にメッセージの紙を付けて放すシーンがありますね。
あれって一羽だけでは届かない確率が高いんです。
でも、鳩や海亀、鮭、犬などの動物は、どうして何百キロも離れた知らない土地から家の方向がわかるんだろう?
様々な検証実験が行われているようですが、家の方角がわかるのは地磁気を検知する能力があるからだと言われています。
ちなみに、盲導犬が目的に辿り着くのはユーザーさんが道を知っているからです。
盲導犬に「大阪駅まで!」って言ってもカーナビじゃないのでわかりません(笑)
ゴールトンホイッスル(犬笛)
このドラマではとても重要な役割をはたすアイテムがあります。
それは、“犬笛” 別名 “ゴールトンホイッスル”。
高周波音を出す特殊な笛です。
“犬には聞こえて、人間の耳には聞こえない”
人間からすると、「音の出ない笛」ってことになります。
2kmくらい先まで犬には聞こえるらしい。
礼子は、ゴールトンホイッスルを使ってゴロを探す旅を続けます。
この笛は、この物語でとても重要な役割をします。
これ、ドラマ見たらきっと・・・
欲しくなります!
悪事の証拠を託されたゴロ
帰巣本能に導かれ、ゴロは東京を目指して歩きはじめました。
そんな矢先、ゴロは一人の男性に出逢います。
この男性はこの物語で重要な人物です。
男の名は西原。
西原は、脱獄囚で身を潜めながら逃亡の旅をしている途中でゴロに出会います。
西原は、ある権力者の悪事を知っており、そのため命を狙われる事になる。
第2話・・・
根室付近の海岸にゴロは来ていた。
疲れ切って倒れていたゴロを偶然にも助けたのが西原の友人だった(悪徳権力者の悪事の証拠であるマイクロフィルムを持っている)。
彼もまた悪人に追われており、自分の身が危ないことを知り、ゴロの首輪に悪事の証拠となるマイクロフィルムを隠す(このマイクロフィルムは、悪徳権力者の悪事を暴く証拠であり、また西原の無実を示す証拠でもある)。
そして、ゴロにフィルムを託した西原の友人は権力者の命令を受けた悪人達に殺されるが、息を引き取る前に砂の上に “ゴロ” と西原への伝言を残す。
西原はその伝言を見て、ゴロが証拠(フィルム)を持っていると確信し、ゴロを探す旅に出る。
そして、礼子と出会い、ともに旅をすることになった。
まとめると、物語のプロローグと登場人物はこんな感じです。
- 北海道の標津岳から東京の礼子に会うために旅をはじめたゴロ。
- ゴロを探すべく後を追って旅をはじめた礼子。
- 悪徳権力者の悪事の証拠をゴロが持っていると知った脱獄囚の西原(でも無実の優しい人)。
- 西原の無実を証明できるマイクロフィルムを首輪に隠されたゴロ。
- 悪事の証拠を持っているので、ゴロも悪徳権力者から命を狙われる。
- 西原を追う刑事の安高(後に西原は無実だと確信し、彼も礼子と西原と一緒にゴロを追う)。
まずゴロは標津町から根室に向かい海に出たようなので、海沿いをゴロが歩いたとすると、北海道編はこんなルートなのかな・・・。
函館の海岸付近まで来たゴロ・・・
どうやって津軽海峡を渡るのだろう?
もしかして、泳ぐのだろうか?
とか、小学生ながらに見ていた思い出があります。
たくさんの出会い
途中、ゴロはいろんな人と出会い、そして別れを繰り返します。
人の優しさにふれながら、誰かを助けたり、誰かに助けられたり。
ゴロの旅は続きます。
礼子と西原
お互いにゴロを探す礼子と西原は、旅の途中で一緒になります。
礼子は、西原が指名手配されていることを知るが、この人は悪い人ではないと西原を信じ、娘のふりをして西原を助ける。
互いに父と娘のような感じになって信頼関係を強めます。
そして旅は続く
東京を目指すゴロは、悪徳権力者に雇われたハンターと猟犬に追われライフルで撃たれて滝に落ち流されてしまいます。
その頃、ずっと山中を旅して疲れた礼子は、高熱になって倒れてしまいます。
西原は礼子を病院に連れて行きますが、指名手配犯であることがバレてしまい、礼子と別れてゴロを追います。
悪者ハンターに追い詰められ、銃で撃たれ滝から落ちたゴロだったが、山奥の農家のお婆さんに助けられます。
こんな感じで、ゴロは人を助けたり、人に助けられたりします。
はたして、東京の家に帰れるのだろうか・・・
旅は続きます。
名場面 BEST3
名場面(第3位)
第9話(最終話)より
野犬狩りに捕まったゴロに殺処分の日が迫っていた。
そして最期の日、ゴロの一途な姿を見た看守の男はゴロを連れ出して・・・
名場面(第2位)
第9話(最終話)より
長い旅をして、ようやくゴロは家に帰ってきた。
たくさんの思い出が、走馬灯のように蘇ってきます。
ゴロは懐かしい自分のハウスに入って、やっと安堵の表情で寝ようとします。
お疲れゴロ、ゆっくりおやすみ・・・
と言いたいのですが、悪者の罠に誘われておびき出されてしまう。
そして、やっと会えた礼子へ全力で走って行くのですが・・・悪人に撃たれます。
倒れたゴロに駆け寄る礼子の前で、ゴロは血を流し・・・
ゴロ死なないで・・・
名場面(第1位)
第6話より
このシーンはとてもよく覚えています。
車の外を眺めながら、礼子は犬笛を吹きゴロを探していた。
そして、海岸線のトンネルを抜けた時、ゴロを見つけた!
海辺にたたずむゴロ。
それは、間違いなくゴロだった。
やっと会えた!
ゴロは礼子の笛の音を聞く。
それは、忘れるはずのない大好きな礼子の笛の音だった。
って、シーンがあるんです。
ゴロを遠くに見つけた礼子。
その時、彼女が吹いた犬笛のコマンド、
それは、”COME” ではなく・・・
“STAY” だった・・・
長く辛い旅を続けているゴロは、懐かしい礼子の笛の音を聞く・・・
姿は見えないが、それは忘れることのない大好きな礼子の笛の音だった。
礼子のいるであろう音のする方へ全力で走っていきたい・・・
しかし、笛のコマンドは “STAY” ・・・
逢いたいのに、逢えない・・・
我慢するゴロ、 “STAY” のコマンドを吹く礼子。
そして、走り去る車の中で、逢えない悲しみをこらえながらも、ゴロが無事に生きていると知って希望を捨てない礼子の気持ちがたまらなくて号泣・・・の名場面です。
YouTubeより
すみません・・・
このドラマのイメージをお伝え出来た自信が全く無いので(笑)、いくつかのドラマの場面とテーマソングとミックスした動画をYouTubeで見つけたのでご紹介します。
こんな感じのドラマです。
出典:YouTube より Patty – Yesterday Is Gone (この夢の果てまで) (1980)
見たい方へ
紹介しておきながら、この “TVドラマ版 “ はもう見ることが出来ません。
多分、オンデマンドでも放映して無いと思います。
どうにかして見る方法ですが・・・
DVD(4枚セット)を買う
プレミア価格になっていますが、中古DVD(4枚セット)を探して買うしかなさそうです。
たぶん、2~3万くらいします。
もしも、このDVD(4枚セット)を入手された方、または持ってるよ!って方は・・・
貸して欲しいなぁ〜(笑)!
チェコ語(吹替版)で見る
実は、日本よりも海外で伝説のドラマになってます。
その国はチェコ共和国。
なんでチェコで流行ったんだろう?
著作権の問題で日本では第7話だけ閲覧不可になっていますが、チェコ語の吹替版であればYouTubeにアップされてます(なぜ第7話以外は大丈夫なんだろ?)。
チェコ語で ”Goro bílý pes” とYouTubeで検索すると、9話ある再生リストが出てきますので、第7話以外はチェコ語版で見ることができます。
でも、チェコ語なので全く分からないし、昭和ファッションの登場人物(警察官や刑事さんや古民家のお婆ちゃん)がチェコ語話すので、かなり違和感があります。
まとめ
小学生の頃に見た記憶を頼りにしているので、ご紹介した内容に間違いがあったらごめんなさい。
紹介しておいて見るのが困難なこともごめんなさい。
もしも、いつかどこかで、この “1980年に放映されたTVドラマ版の黄金の犬” を見る機会があれば、ぜひ見てください。
それではまた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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