【マチュピチュ！？】犬とお散歩できる素敵な場所【白屋（しらや）集落跡地】

人の少ない場所で、マチュピチュとかラピュタみたいな場所ってありませんか？

そんな場所ないですよね・・・

あります！

すみません、マチュピチュやラピュタって言い過ぎでした。

ここは何もない場所なので、あまり期待しないでくださいね。

こんな場所もあるんだな・・・って感じでご紹介します。

白屋集落跡とは

今は昔、まだダムが無かった頃、この山の斜面には集落があって多くの人々が住んでいました。

残っている記録によると、江戸時代末期から明治にかけては100世帯以上の家があり、人口も500人以上が住んでいたそうです。

ちょっと余談ですが、ブラックバス釣りで有名な池原ダムや七色ダムで釣りをしていた頃、ボートの下に（水中に）沈んいる古い建物や住居跡の石垣が見えていたのを覚えています。

でも、ここ白屋集落はダムに沈んだのはなく、ダムの建設による地滑りの危険で住民が立退を余儀なくされた場所だそうです。

ダムが完成し試験的に水を貯めた平成15年（2003年）に地割れが発生しはじめ、住民は全員で村ごと退去を余儀なくされたそうです。

当時の話によると、ダムに水を貯め始めると家の床下に亀裂が入り、それが段々と大きくなっていったそうです。

その時は恐ろしかっただろうと思います。

そして月日は流れ、今はもう住居跡の石垣と神社の跡地が残っているだけの何もない場所ですが、地滑り対策工事を終えて綺麗なトイレと展望台ができました。

ここは、そんな歴史のある場所なんです。

住んでおられた方々には辛い経緯のある場所ですが、綺麗な景色を眺めながらお弁当を食べたり、犬と遊んだり、キャッチボールやバドミントンをしたり、のんびりと過ごすには良い場所です。

桜の木が植えてあったので、春にはお花見もできるかな。

開放感ある眺めのいい景色の中で、のんびりしたい方にお勧めです。

ギャラリー

今はもう何もありませんが、昔はここに家屋が並び500人以上が暮らす集落があったそうです。

その名残を感じながらお散歩できます。

お散歩コース

何もありませんので、適当に歩いてくださいね（笑）

石垣と当時の暮らしの面影を少しだけ残すように、土間の床、消火栓、お風呂場のタイルなどが残っています。

他には何もありません。

誰もいないこの跡地を歩いていると、ここに先祖代々住んでいた方の気配が微かに残っているような感覚になります。

都会の喧騒とは無縁な、こんなに静かで自然の豊かな場所で暮らしていたんだなぁ・・・

なにか大切なものがここにあったような、そんな気持ちになります。

鎮守の森だった八幡神社の跡地も、今は石垣と木々がわずかに当時の面影を残しているだけです。

立退を余儀なくされた方々の気持ち、動植物や昆虫などへの影響（自然破壊や固有種の絶滅危機）、政治とお金の問題などの負の側面と、ダムによる治水・発電・経済効果などの恩恵の側面・・・そんなことを考えるきっかけの場所として少し真面目にここを歩いて見るのも勉強になるかもしれません。

ここでお散歩するだけなのはちょっと物足りないなぁ・・・と思われたら、後述の蜻蛉の滝をお散歩するのもお勧めです。

アクセス

奈良県吉野郡川上村の国道１６９号線沿いの大滝ダム（おおたき龍神湖）の中程にあります。

京奈和自動車道の五條ICから車で約1時間です。

大阪方面から来る場合

奈良県南部を南北に走る国道１６９号線を、吉野から南へ向かって走ると大きなダム（大滝ダム）が見えてきます。

このダムの向こう側にある湖は、吉野川を堰き止めた大滝ダムによって作られた人造湖　“おおたき龍神湖”　と呼ばれています。

ダムの横を過ぎてしばらく走ると、”道の駅 杉の湯川上” があります。

余談ですが、いつの頃からか柿の葉すしが大好きになりました。

ちょっと休憩を兼ねて、ここでよく柿の葉すしとうどんのセットを食べます。

柿の葉すしと言えば、天川村の “かじか寿司” さん（ゴールデンレトリバー好きにはお勧め！）、桜で有名な吉野山の “ひょうたろう” さんもお勧めです。

柿の葉すしは冷蔵庫に入れるとシャリが硬くなるので、早めに食べてくださいね。

道の駅 杉の湯川上を出発してトンネルを抜け、しばらく南へ走ると左側に白い大きな橋（白屋橋）が見えてきます。

この橋を渡って右側に見えるのが、白屋集落跡地です。

橋を渡って右折すると、すぐにゲートがあります。

このゲート、実は進入禁止ではなく鹿の進入を防止する目的なのです。

「えっ管理地！？」

「進入禁止！？」

と勘違いして引き返す人もいるみたいですが、大丈夫です！

ゲートを開けて入ることができます。

＜ご注意とお願い＞

• 出入りした後は、ちゃんと閉めておきましょう。
• 17:00以降は関係者意外の立ち入り禁止です。
• BBQなどの火を使うことは禁止となっています。
• マムシとか蜂がいるので注意してください。

ゲートを開けて進むと案内板があり、展望台の方へ行くとすぐに駐車場に到着します。

（写真右下：何もなくて退屈で寝てしまったウルとズノン・・・）

ここは特に何もない場所なのですが、綺麗なトイレと屋根のある休憩所があります。

景色を眺めながらお弁当を食べたりしてのんびりするには良い場所です。

周辺施設、その他見どころ

不動窟鍾乳洞 喫茶ホラ！あな

犬は入れないですが、珍しい場所なのでご紹介を！

ちょっと休憩を兼ねて、鍾乳洞を探検！

ここは鍾乳洞のある喫茶店なんです。

お腹が減っていたらジビエ料理もあります。

おおたき龍神湖（白屋集落跡）から169号線を車で10分くらい南へ走り、柏木トンネルを抜けると右側にあるゲートが目印です。

営業日は下記のリンクを参照ください。

リンク：喫茶 ホラあな

蜻蛉の滝
（あきつの小野公園）

ちょっと川遊びしたり、ちょっとお山のハイキングをしたりできる場所です。

滝の横を登るとハイキングコース（周遊路）があります。

３０分くらいで歩くことが出来るお気軽コースです。

ラーメン河（かわ）

塩ラーメン、または・・・

塩ラーメンとマグロ丼のセット

だけです（笑）

ある意味で、食べることが困難なラーメン屋さんです。

そう言う意味では、“串柿の里” で紹介しました “ラーメン倉庫” さんも困難系です。

何が困難かと言いますと・・・

営業日が少なく・・・と言いますか、営業していたら幸運です（笑）

しかも一日限定50食？と限られているので、お昼に到着しても売り切れているんです（泣）

平日は営業していません。

土日祝の営業が基本なのですが休んでいるときもあって、まずは運が試されます（笑）

そんなこんなで、ラーメンマニア御用達のお店です。

しかも「こんな場所にラーメン屋さん本当にあるの？」って感じの秘境にあります（笑）

バイク乗りに人気のお店なので、ツーリングの途中で立ち寄るライダーも多いです。

ちょっと余談ですが、ここのご主人と奥様、以前は犬を40頭くらい飼っていたそうです。

ブリーダーをされていたとかではなくて、奥様が犬好きで多い時に40頭くらいになってしまい、それで都会（大阪で実は近所だった！）では飼えないので、ここに引っ越して来たそうです。

お店のすぐ前には綺麗な川が流れていて、犬と水遊びすることもできます。

偶然立ち寄って食べることができたら・・・あなたはとても幸運です（笑）

本気で食べたいと思うなら、朝から並んだ方がいいです（笑）

それと、ご主人一人で頑張っておられるので、“ラーメンが出てくるまで時間がかかる” こともあります。

下の写真にも書いてあるように、心安らかにのんびりした時間を楽しんでラーメンを待ってください。

外部リンク（googelmaps）：ラーメン河

• 途中細い道を通るので、対向車とのすれ違いには注意してください。
• 看板も特にないので、緑の家がラーメン河さんです。

森と水の源流館

犬と一緒には入館できませんが、子供たちの夏休み自由研究ネタ探しにはお勧めの場所です。

山のこと、森と水、そこに暮らす生き物のことを学ぶことができます。

道の駅 杉の湯川上
（川上村ふるさと市場）

本文中でもご紹介してます道の駅です。

大滝ダム

ここは、ちょっと珍しくてダムの中の通路を見学できます。

奈良県南部には大きなダムが多くありますが、どれを見ても土木技術ってすごいと感動します。

ダムの恩恵はたくさんあります。

しかし、自然破壊とか、歴史ある集落がダムに沈んだとか、立ち退き問題の歴史、ものすごい予算が投入されたことなど負の歴史もあります。

自分の目で見て、考えるきっかけとして少し見学するのもいいかもしれません。

予約をすれば防災ステーションの見学もできます（無料）。

駐車場にトイレがあるので、169号線を通る際にはちょっと休憩に立ち寄ってもいいかも。

そうそう、年に3回（10月）、クレストゲートが開くのを見学できますので、ダム好きな方はどうぞ！

まとめ

人の少ない（ほとんどいない）静かで眺めが良くてトイレと展望台が綺麗な場所。

何もないのですが、それもまたいいんです。

犬と一緒に遊んだり、お弁当を食べてのんびりしてください。

そうそう、せっかくなので大滝ダムの見学と喫茶ほらあなの洞窟も立ち寄ってくださいね。

それでは、良いお散歩を！

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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